妊婦さんへのクラニオ

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今年は、妊婦さんへクラニオのセッションを数多くさせていただきました。

妊婦さんへのセッションというのは、クライアントであるお母さんの体に触れると同時に
お腹の中の赤ちゃんの《命のリズム》も感じることが出来き、クラニオのプラクティショナーとして
サポートする事ができるという経験は、『自分の手で《生命》に触れ、手を通して赤ちゃんの
第一次呼吸
(この言葉はクラニオセイクラルセラピー独特の言葉ですので、あまり聞きなれない方が多いと思いますが、
人の源であるとされる脳脊髄液の流れが持つリズムのことで、生命の源と言えるものなので原子呼吸とも
言われます)
を感じることができる』、まさにプラクティショナー冥利に尽きるセッションです。

とは言っても、お母さんとお腹の赤ちゃんにとって、妊娠・出産は、本当に大変なことです。

お母さんは、日に日に大きくなっていくお腹の赤ちゃんと出産までの間共にいるわけですから
ホルモンのバランスも変わり、体の動きも制限されますし、つわりや胃腸の圧迫感、
手足のむくみや腰痛など妊娠にまつわる諸症状と付き合って数ヶ月間を過ごしますが、
病気ではないといっても、辛いですよね。

ご本人から掲載許可をいただいていますので、その一部を掲載させていただきます。

7月に第二子を出産された方は、第一子の時のつわりがとても辛かったことと、ずっと抱えていた
病気の発作が出産時の分娩台で起きてしまったことなどから、その体験がトラウマになっていました。

「出産時に何かあった時のことを考えて、設備の良い大きな病院を選んだものの、『出産は
病気ではないが、ギャンブルだから計画出産をするかどうかは自分で決めて下さい』と医師から
言われて、割り切っていたはずの気持ちが、逆にますます不安で仕方なくなった」

「『2回目だから安心でしょう』と周囲の人からは言われるが、初めてのお産で辛かった経験を、その時もその後も何のケアもサポートもなかったからか、不安が募り怖くて仕方がないのに、誰にも話せなかった」

出産が不安と恐怖で押しつぶされそうになり、もう体力も気力も限界で、計画出産をすべきか悩まれて、クラニオのセッションを受けたいといらっしゃいました。

「クラニオのセッションを受けて、『計画出産で産むことへの罪悪感』が減り、これで良いんだという気持ちになることができ、赤ちゃんを無事産めるという希望が持てました」

そう感想をいただいた数日後、分娩室から無事出産されたとメールでご報告いただきました。

出産は、お母さんと赤ちゃんの共同作業ですが、先ずお母さんが安心して心穏やかに出産の時期を迎えられることが大事なことではないかと思います。クラニオのセッションで、お母さんの気持ちが落ち着き、ご自分への信頼へと結びつくことをサポートできたことは、私も心から嬉しく思いました。

出産された赤ちゃんとの対面できる日を心待ちにしているところです。